IBS計量計画研究所

English

読んで学ぶ交通工学・交通計画

読んで学ぶ交通工学・交通計画
読んで学ぶ交通工学・交通計画
久保田尚・大口敬・高橋勝美/著
理工図書株式会社/発行者
2010年4月22日/発行年月
A5判・263頁 定価=2,940円(税込)
--------------
高橋勝美、須永大介

 交通は、とても身近なものです。
 敷地の外を人や車などが移動することを「交通」と定義するならば、ほとんどの人が毎日のように交通を行っているはずです。仮に家を一歩も出ない日でも、宅配便が荷物を届けてくれたとしたら、宅配便業者による交通の恩恵を受けたことになります。宅配便が届かない日でも、表通りを通るトラックの騒音がうるさいと感じたら、交通からの影響を受けたことになります。
 このように、誰にとっても当たり前のような交通の世界なのですが、ひとたび、渋滞を解消しようとか、交通事故をなくそうとか、あるいは道路や鉄道の計画を立てようとかいったことを考えると、とたんに専門性のきわめて高い分野になります。
 本書が主に扱う道路交通に関しては、「交通工学」や「交通計画」という名前の講義が工学部の主に土木系の学科で講義されています。
 本書は、これから「交通工学」や「交通計画」を専門的に学ぼうとする学生に、「身近な交通」からの橋渡しをすることを目指して書かれました。ここで書いてあることを「読んで学んで」頂ければ、講義で学ぶことの意味や意義が理解できるように、入門的な内容をさらにかみ砕いて記述したつもりです。
 また、最近では、いわゆる専門家以外にも、まちづくりなどの場で交通にかかわる市民の方がたいへん増えてきました。そのような方にもぜひお読みいただき、各地で議論をより一層有意義なものにしていただければと希望します。さらに、「他の分野から交通畑に異動してきたばかりの行政マン」など、交通に関わりを持ち始めたすべての方にお読みいただければと想っています。

(「まえがき」より)


<目次>

1章 序章
 1.1 交通工学・交通計画と本書の狙い
 1.2 わが国の交通
2章 交通の流れを円滑にする
 2.1 交通現象の捉え方
 2.2 交通渋滞
 2.3 道路の交通容量と交通渋滞対策
 2.4 平面交差点の交通容量と制御
 2.5 これからの時代の交通運用
3章 将来の交通需要を予測して計画を立てる
 3.1 交通計画の策定手順
 3.2 将来予測のための交通調査
 3.3 交通需要予測の方法
 3.4 これからの時代の交通計画
4章 将来予測に基づいて道路を計画し設計する
 4.1 道路計画の基本
 4.2 将来交通需要予測と道路計画プロセス
 4.3 計画の決定
 4.4 道路の設計
 4.5 これからの時代の道路設計
5章 道路交通を安全にする
 5.1 わが国の交通安全
 5.2 交通リスクの捉え方
 5.3 人と車の共存-生活道路の交通安全対策と地区交通計画
 5.4 これからの時代の交通安全
6章 まちづくりへの貢献
 6.1 まちづくりと交通
 6.2 交通シミュレーションと社会実験-交通まちづくりと合意形成
 6.3 開発に伴う交通への影響評価と対策
 6.4 歩行者・自転車を重視した交通体系
 6.5 都心部の総合的な交通まちづくり

PAGETOP