IBS計量計画研究所

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1997年度(第4回)フェローシップ:1997~1999年

第1課題
先進国の大都市圏における田園都市思想の現状と今後の課題
風見 正三 (大成建設(株))
概要:
 首都ロンドンにつながるイギリスの南部の州ケント(County of Kent)は、イングランドの庭(The Garden of England)と呼ばれている。同様にニューヨークの南に続くニュージャージー州(New Jersey State)は、The Garden Stateと呼ばれる。また、フランスに於いても、パリの北にドーバー海峡まで拡がる肥沃な地方を“フランス国王の冠”と呼んで、その田園地帯を大切にしている。これらの三例に就いて、その豊かな歴史と美しい田園の沿革と現状を調査し、我が国の東京大都市圏に於ける神奈川県に対象を絞り、その現状と望ましい将来の在るべき姿について考察する。
第2課題
英国都心住居の空間構成とその世界分布に関する研究
宇高 雄志 (広島大学助手)
概要:
 19世紀のイギリスの中堅階層は、ロンドン市街地の都心をめぐる地域に住み、その住宅は、4-5階の住宅が長屋風に連続し、背中合わせに同じような建物があり、その背割り線に当たる部分はMew(馬小屋)と称して、それぞれの家族の外出する時に使う馬車の為、馬丁と馬が共同生活をしていた空間であった。 しかし、この場所は自動車時代を迎えて自動車の車庫となり、やがて、連続家屋の裏として、騒音のない空間として、住宅に転用されるようになり、快適な都心 居住の例も見られる様になった。このMewの沿革と現状について考察する。

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