IBS計量計画研究所

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2013年度(第18回)フェローシップ:2013~2015年

第1課題
ドイツの地方都市における縮退・都市再生(リノベーション)の取り組み
太田 尚孝 (福山市立大学都市経営学部都市経営学科)
概要:
 わが国は人口減少・高齢化を迎え、近い将来、自然減による計画的な都市の縮退が求められる。昨今の空き地・空き家問題や、行政の厳しい財政状況等を踏まえると、早期より計画的な縮退に取り組むことが必要となりつつある。産業構造の転換等による社会減を経験しているドイツ(特に旧東独)においては、ライプチヒやライネフェルデ等、縮退による都市のリノベーション(生業・産業も含めた都市再生)に取り組んでおり、学ぶべき事項が多いと考えられる。本研究は、わが国の来るべき都市の縮退時代に備え、ドイツの地方都市における縮退・都市再生(リノベーション)の取り組みを、住宅・産業・中心市街地等の多様な視点から総括し、わが国の今後の都市・地域づくりへの示唆をとりまとめるものである。
第2課題
英国(イングランド)における道路維持管理の実態と特徴
大西 正光 (京都大学大学院工学研究科)
概要:
 英国(イングランド)においては、2010 年5 月の総選挙で、13 年ぶりに労働党から保守党・自民党連立政権へ政権交代があり、道路分野において道路庁の予算が減らされたのを始め、交通省の新たな業務計画の公表や、個別の道路計画の延期を含めた見直しなど、さまざまな政策の変化が進行しつつある。一方で、道路維持管理に関しては、5 年間を基本とした契約で民間会社への外注等を実施し、数年をかけてより品質管理に重点を置いた契約へと順次変更されている。また、道路の大規模改築とその後の長期の維持管理及び必要な資金調達を合わせて契約するなどPFI/PPP 等を活用した道路インフラの維持管理を行いつつある。 本研究では、英国における道路維持管理の実態と特徴を品質管理・資金調達・契約の視点から調査するとともに、今後の我が国における道路維持管理への示唆をとりまとめる。

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