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地球温暖化防止に向けた都市交通
-対策効果算出法とESTの先進都市に学ぶ-
交通工学研究会EST普及研究グループ/編著交通エコロジー・モビリティ財団/協力 交通工学研究会/発行者 2009年6月/発行年月 A5判・366頁、定価=3,240円(税込) -------------- 矢部努 |
地球温暖化防止に向けた運輸部門のアプローチとして、環境的に持続可能な交通(EST)の取り組みが期待されています。OECDでは、1995年にESTプロジェクトを開始し、ケーススタディの実施、分析、ESTガイドラインの作成、ベストプラクティスコンペ等の活動が進められています。日本においても、2005年度から「ESTモデル事業」が開始され、27地域が環境改善目標を掲げ、事業を進めています。本書では、都市交通における環境的に持続可能交通(EST)の基本的な枠組みや交通政策について欧州での動向を踏まえつつ解説したうえで、政策立案時の目標設定や効果計測方法についてまとめています。さらに、海外および我が国でのモデル事業等の先進的な事例を紹介しています。交通計画に携わる技術者のみならず、地球温暖化防止や低炭素社会に向けた交通政策の策定が急務となっている自治体の方々、あるいは大学等で環境計画や交通計画を学んでいる学生の方々など幅広く活用していただけることを願っております。
<目次>
第 1 章 EST 環境的に持続可能な交通とは
1-1 はじめに
1-2 ESTの定義
1-3 ESTの基準
1-4 バックキャスティングアプローチ
1-5 ESTの施策
第 2 章 EST をとりまく各種の動きと交通に係る政策
2-1 EST実現に向けた基本的な考え方
2-2 ESTに係る欧州の動向
2-2-1 英国における交通政策の動向
2-2-2 ESTの促進体制と各主体の役割
2-3 ESTの施策
2-3-1 ESTの施策
2-3-2 ESTの効果的な実現のために
2-4 ESTを支援する制度、支援組織のあり方と実例
2-4-1 自治体に対する制度
2-4-2 企業、事業者に対する制度支援組織のあり方
第 3 章 EST の効果の測り方
3-1 何を測るか
3-1-1 観測の対象
3-1-2 効果の分類
3-2 簡易試算システム
3-2-1 簡易試算システムの対象
3-2-2 計算方法
3-2-3 試算例
3-3 ESTモデル事業での効果と費用
3-3-1 ESTモデル事業で実施されている施策
3-3-2 施策毎の費用対効果
第 4 章 EST 事例都市に学ぶ
4-1 海外事例
4-1-1 記載事項の仕様
4-1-2 海外事例のデータベース
4-2 国内事例
4-2-1 記載事項の仕様
4-2-2 国内事例のデータベース
第 5 章 EST に向けた提言
5-1 はじめに
5-2 政策の枠組みとしてのESTの課題
5-3 仕組みとしてのESTの課題
5-4 海外事業を学ぶことについて
5-5 分野横断的な組織の必要性と役割
コーディネートと人材育成へ
5-6 おわりに