![]() |
道路交通需要予測の理論と適用
第 II 編 利用者均衡配分モデルの展開
土木学会 土木計画学研究委員会 交通需要予測技術検討小委員会/編集社団法人土木学会/発行者 2006年7月/発行年月 A4判・453頁 定価=2,310円(税込) -------------- 毛利雄一、牧村和彦、高橋勝美、松井浩、中嶋康博、井上紳一、加藤昌樹、森尾淳 |
平成15年8月には、道路の計画や事業実施に際しての基礎となる交通量等を算出する需要予測手法を解説した『道路交通需要予測の理論と適用 第 I 編 利用者均衡配分の適用に向けて』を出版しました。
本書第 II 編では、第 I 編執筆後の交通需要予測技術検討小委員会における最新の調査研究成果を踏まえ、利用者均衡配分を実務に適用する際の留意点や、実務ニーズを踏まえた発展モデル等を解説しています。内容は大きく次の3点から構成されています。
○全車種日単位の利用者均衡配分の諸課題への対応(第 I 編の補足、アップデート)
○各種の実務ニーズに対応するための利用者均衡配分の発展モデル
○費用便益分析と利用者均衡配分
本書第 II 編を、第 I 編とともに道路交通需要予測の現場の必須の参考書として活用下さい。
<目次>
第1章 本書の構成と使い方
第2章 交通需要予測実施上の留意点
2-1 本章の構成
2-2 新しい予測技術の導入に関する考え方
2-3 交通需要予測の役割と限界
2-4 現況再現性に関する考え方
2-5 モデルの解の一意性に関する考え方
第3章 リンクパフォーマンス関数
3-1 本章の構成
3-2 リンクパフォーマンス関数の概要
3-3 リンクパフォーマンス関数の設定
3-4 リンクパフォーマンス関数の推定
第4章 有料道路の扱い方
4-1 本章の構成
4-2 有料道路に関する基本的な考え方
4-3 料金時間換算パラメータの設定
4-4 高速転換率内生化利用者均衡配分モデル
4-5 計算例
4-6 更に詳しく知りたい方へ
第5章 利用者均衡配分モデルの解法
5-1 本章の構成
5-2 モデルと解法の基本的な考え方
5-3 様々な解法の例
5-4 解法の比較
5-5 更に詳しく知りたい方へ
第6章 利用者均衡配分の収束判定
6-1 利用者均衡配分の発展モデル
6-2 確率的利用者均衡配分モデル
6-3 マルチクラス配分モデル
6-4 需要変動型予測手法
6-5 時間帯別均衡配分モデル
第7章 多様な料金体系に対応した利用者均衡配分モデル
7-1 本章の構成
7-2 多様な料金体系への配分モデルによる対応の基本的な考え方
7-3 非加法性料金モデル
7-4 更に詳しく知りたい方へ
第8章 確率的利用者均衡配分モデル
8-1 本章の構成
8-2 モデルの概要
8-3 モデルの定式化と解法
8-4 適用手順
8-5 適用上の課題
8-6 計算例
8-7 更に詳しく知りたい方へ
第9章 マルチクラス配分モデル
9-1 本章の構成
9-2 マルチクラス配分の基本的な考え方
9-3 車種による料金抵抗の違いを考慮した車種別配分モデル
9-4 更に詳しく知りたい方へ
第10章 時間帯別利用者均衡配分モデル
10-1 本章の構成
10-2 動的な交通量配分の基本的な考え方
10-3 OD修正法
10-4 渋滞内生化モデル
10-5 更に詳しく知りたい方へ
第11章 交通ネットワーク統合モデル
11-1 本章の構成
11-2 交通ネットワーク統合モデルの基本的な考え方
11-3 分布-配分統合モデル
11-4 分布-分担-配分統合モデル
11-5 適用上の課題
11-6 更に詳しく知りたい方へ
第12章 費用便益分析と利用者均衡配分
12-1 本章の構成
12-2 道路事業における費用便益分析
12-3 走行時間短縮便益
12-4 走行経費減少便益と交通事故減少便益
12-5 事業者便益
12-6 計算例
12-7 更に詳しく知りたい方へ
Appendix 3-1 新たな観測調査によるリンクパフォーマンス関数推定用データの収集
Appendix 3-2 リンクパフォーマンス関数の既存の推定事例
Appendix 4-1 高速道路利用経路の探索アルゴリズム
Appendix 4-2 確率分布を持つ料金時間換算パラメータによる利用者均衡配分モデル
Appendix 4-3 ODペアごとに異なる料金時間換算パラメータによる利用者均衡配分モデル
Appendix 5-1 最短経路探索アルゴリズム
Appendix 8-1 Dial配分法
Appendix 12-1 消費者余剰アプローチとは?
Appendix 12-2 需要固定型の利用者均衡配分における消費者余剰と総交通費用