IBS計量計画研究所

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1996年度(第3回)フェローシップ:1996~1998年

第1課題
地方空港の歴史と将来(ガンダー、シャノン、中標津)
田村 亨 (室蘭工業大学助教授)
概要:
 カナダの最東端ニューファウンドランド島のガンダー(Gander)は、大西洋横断の旅客機が利用した古い空港である。また、ヨーロッパの最西端のアイルランドのシャノン(Shannon)は、ガンダーに対応するヨーロッパ側の空港であった。その後、旅客機の飛行可能距離が延び、各国主要都市間を直結することが可能となり、両空港は最初の役割を終わった。しかし現在に至るも両空港は健在で活動を続けている。この両空港の発足以来の歴史を辿り、現在も活動している要因を考慮し、これを参考にして、北海道東部の中標津空港の活用について提案する。
第2課題
オーストラリアの首都キャンベラの経過
岸井 隆幸 (日本大学教授)
概要:
 オーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)は、1911年新首都建設を目的とする国際コンペによりグリフィン(Walter Burley Griffin)の提案を採用し、実際の建設に着手した。その後、現在に至るまで、キャンベラは、その都市構造について二つの大きな転機をを経験した。その第一は、1950年代に自動車交通に対応する都市改造を実施したこと。その第二は、当初の目標人口7万5千人に対し、25万人を目標をとする拡大計画を 必要とする情勢となった。今回の考察は、当初の計画が自動車時代に対応する計画に変更された経緯と都市規模の増大に対する都市発展の経過と対応を調べ、その必然性と必要性について考察する。

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