IBS計量計画研究所

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1999年度(第6回)フェローシップ:1999~2001年

第1課題
カナダ内陸部の或る住宅団地形成経過の考察
勝又太郎 (東京三菱銀行 ストラクチャードファイナンス部)
概要:
 カナダの首都、オタワ(Ottawa人口30万)の東の郊外で、都心より10?のあたりに、郊外住宅団地がある。オタワ河に沿って東西に広がる市街地 で、その中心を東西に幹線道路が貫いており、この道路は、更に東150?にある大都市モントリオール(Montreal人口100万)に通じている。課題 の市街地は、フランス語の支配するケベック州とは関係ないが、オタワ州内の二つのカウンティ(Counnty)に、殆ど等面積でまたがっており、計画的な市街地の開発が出来なかったものと判断される。このような郊外市街地開発のカナダの手法を基本視点にすえて、その目標とした計画と、その現実を阻んだ事情 について考察する。あわせて、計画されている雇用を生む団地(Industrial AreaまたはBusiness Park)の成否を調べ、この市街地の自立性に就いて考察する。実現した市街地の一部に、設計者の夢が偲ばれる。その一例をしるすと、前記東西幹線道路にインターチェンジを設け、これを市街地内の環状道路への唯一の出入り口としている。
第2課題
コンテナ輸送に関する日本の立場 -ロッテルダム港との比較-
土井正幸 (筑波大学教授)
概要:
 オランダのロッテルダムは、世界有数の港湾である。その港湾施設の最西端を占めるEuro Portは、コンテナ港としても、最新かつ最大の機能を誇っている。その施設については、わが国においても、細部まで知れ渡っていると申しても過言ではな い。しかしながら、わが国の港湾機能と、これにつながる陸上輸送体系は必ずしも万全ではない。ロッテルダム港の機能を的確に把握した上で、コンテナ輸送に 重点を絞り、わが国の置かれている立場に就いて、国土全体の視点よりその問題点を考察する。ロッテルダム港の運営に関わる各方面の担当者と個々に面接し、 これらの人々の、わが国の現状に対する意見を集大成することを期待する。

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