第1課題 米国大都市圏計画制度の経緯と背景にある政策意図の分析 服部 圭郎 (明治学院大学 経済学部) 概要: 米国における広域都市圏計画の仕組みや制度は、1920年代からはじまり1960年代に普及、一般化した。その後、1990年代に陸上輸送効率化法の創設により広域的な交通施設の整備推進の仕組みとして再活用されることとなった。このような仕組み、制度がどのように成立し、どのように変化したのかを、連邦、州、都市がどのような政策意図をもって関与したかに焦点を当てて考察する。 第2課題 「サッチャリズムの都市計画」の特徴と成果、問題点の考察 東 秀紀 (清泉女学院大学 人間学部) 概要: 現在のイギリスは1970年代の衰退期社会から脱却して失業率3%、成長率2%の社会に再生した。そのおおもとが新自由主義のもとに政治・経済を主導したサッチャー政権である。彼女の政策は、「規制緩和」、「経済特区」、「GLCの廃止」などと知られるが、特に経済政策を都市政策、都市計画に持ち込んだ。その特徴と成果、そのプラスとマイナスを具体的に分析し、経済開発と都市計画のかかわりを論ずる。 IBSフェローシップ委嘱課題の一覧へ戻る