IBS計量計画研究所

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2020年度(第25回)フェローシップ:2020~2022年

第1課題
EUシェアードスペースプロジェクトの事後評価とその後の展開
西村 亮彦 (国士舘大学 理工学部 まちづくり学系 講師)
概要:
 わが国では、ウォーカブルなまちづくりを推進し、道路空間再配分を実施していくための1つの施策として、シェアードスペースの導入が検討されている。  
 2004~2008年に行われたEUのシェアードスペースプロジェクトにおいては、複数のモデル地区で整備が進められた。
本テーマでは、EUのシェアードスペースプロジェクトにおいて実施されたモデル地区を対象に、その特徴と安全性向上や経済的効果等、多角的な視点から事後評価を実施する。また、プレイスメイキング(Placemaking)やエリアマネジメント、Link & Placeの考え、パークレット(Parklet)の設置、歩行者だけに依らないLRT(路面電車の復活)や自転車の活用、自動運転やスローモビリティの導入等、EUのシェアードスペースプロジェクト実施後、新たに道路空間活用がどのように考えられ、どのように展開しているかを調査し、整理する。さらに、わが国において、シェアードスペースの導入を検討する際の期待や留意点についての知見をとりまとめる。
第2課題
ボストンBig Digの事後評価
日比野 直彦 (政策研究大学院大学 准教授)
概要:
 既存の都市内高速道路の地下化事業として大規模に実施されたボストンのBig Dig事業の完成から10年以上を経た。Big Dig事業は、その建設技術だけでなく、建設工事中のミティゲーション(Mitigation)、高速道路跡地利用、ウォータフロントをはじめとする周辺地区の再開発と住宅開発等、様々な事業が実施された。一方で、工期の延期や事業費の増大、完成後の天井板落下事故等の課題も大きく取り上げられた。
 本テーマでは、Big Dig事業の完成から10年以上を経へて、ボストンの都市、交通、経済等がどのように変化したかの事後評価を行う。また、Big Dig事業の歴史的経緯を踏まえ、わが国における地下道路整備に関する知見をとりまとめる。

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