IBS計量計画研究所

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2023年IBS研究発表会

概要

 2023年 IBS研究発表会は、来場者数を緩和しつつ、昨年に引き続きリアルタイムでの配信を併行して開催いたしました。
 ご発表頂きました皆様方、ならびにお忙しい中会場および配信にてご参加頂きました皆様方に、厚く御礼申し上げます。

日 時 2023年7月11日(火) 10:00~12:30
会 場 御茶ノ水ソラシティカンファレンス「Hall WEST」
  • 会場の様子

プログラム

プログラム内容

挨拶 (岸井隆幸 代表理事)

オールド・ニュータウンからスマート・ニュータウンへ

~高蔵寺NTにおけるモビリティのリ・デザイン~

発表者萩原 剛(交通・社会経済部門 グループマネジャー)

 我が国の都市・地域が直面する様々な社会課題に対し、ICTをはじめとする新技術や各種データを活用して解決をめざす「スマートシティ」の取組が、近年国内外で進められています。
 本発表では、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンにおけるモビリティ戦略と、令和4年度に「国土交通省スマートシティ実装化支援事業」の支援を受けて実施した「交通結節点のスマート化」の実証実験と、その成果を報告しました。

立地シミュレーションとまちづくりDX

~3D都市モデルを用いたユースケースより~

発表者磯野 昂士(都市地域・環境部門 研究員)

 立地適正化計画における居住誘導や都市機能誘導等のまちづくり施策の効果は短期的には見えづらく、また長期的な影響を把握することも容易ではありません。
 本発表では、立地適正化計画を含めた各種施策のwith/withoutにより、人口分布や建物配置等の都市構造がどのように変化するかを推計できる立地シミュレーションモデルを、3D都市モデルのPLATEAUを活用して構築するとともに、宇都宮市を対象にこのモデルを適用し、LRT整備と立地適正化計画が将来の都市構造に与える影響についての分析結果を報告しました。

インフラDXが目指す大型車両の通行円滑化と適正化

発表者岡 英紀(データサイエンス室 室長代理)

 物流業界では、時間外労働時間の上限規制によってドライバー不足が加速し、輸送能力が不足する「2024年問題」への対応が急務といわれています。2024年問題は、都市間物流を支える長距離幹線輸送において特に大きな影響を及ぼす可能性があり、「長距離幹線輸送を止めない」ための施策を推進することが重要です。
 本発表では、主に長距離幹線輸送を支える特殊車両を対象に、道路システムのDXが進みつつある状況を念頭に置き、特車の許可制度(旧制度)と確認制度(新制度)に関する実態と課題を確認しつつ、指定道路ネットワークと特車の通行ニーズから、今後の円滑で適正な特車通行に向けた具体的な政策課題を報告しました。

「ひと中心の道路空間」への転換

~仙台市・定禅寺通再整備の取り組み~

発表者青野 貞康(都市地域・環境部門(東北事務所) 研究員)

 近年、まちなかの賑わい創出、地域活性化等を目的として、道路空間を「車中心」からウォーカブルな「ひと中心」の空間へ転換する取組が世界的な潮流となっており、わが国でも各地で検討・実践が進められています。
 本発表では、宮城県仙台市のシンボルロードである「定禅寺通」において、「ひと中心の道路空間」づくりに向けて実施された、車線削減・歩道拡幅を伴う大規模社会実験による空間利活用の効果と道路交通への影響に加え、具体的な道路空間の再整備方針の取りまとめ内容について報告しました。

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