IBS(The Institute of Behavioral Sciences−一般財団法人計量計画研究所)は、わが国の学術研究活動に寄与することを目的として、研究助成制度「IBSフェローシップ」を実施しています。毎年、研究者を公募し、海外における特定テーマの研究を助成致します。関心のある方は積極的に応募してください。なお、研究成果は公刊致します。
2024年度は下記2テーマについて実施します。
EC物流の需要増は世界的な潮流となっている。EC物流の最大のボトルネックはラストマイル配送といわれ、日本も含めた世界中でラストマイル配送のための地区物流対策が課題となっている。一方、具体的な地区物流対策の内容は各国で異なっている。例えば、日本では都市内配送拠点の立地規制はないが路上での駐停車に対する規制が厳しく、ヨーロッパではそもそも都市内への配送拠点の立地が難しい都市が多い。
本研究では、欧州含めた海外の複数都市を調査対象に、地区物流対策の取組み等について情報収集し、それぞれの関係性を整理したうえで、日本との比較整理を通して我が国の都市・交通政策への示唆と課題を考察する。
なお、具体的な海外の対象都市およびその情報収集方法については、提案いただく研究方針(研究内容、研究方法、スケジュール等)を踏まえて、審査する。
台湾では、近年、高雄市の環状LRT(2017年第1段階開業、2024年全通)、新北市の淡海LRT(2018年緑山線が全線開業、2020年藍海線1期開業)、安坑LRT(2023年開業)が整備・開業している。
本研究では、これら台湾おけるLRT整備に関する計画構想と整備に至る経緯を整理するとともに、それに関連する沿線都市開発、都市交通政策を含む取組みや今後の延伸計画等について整理する。また、これらの整理を踏まえ、2023年8月に開業した宇都宮LRTをはじめとするLRT整備との比較を通じ、今後の我が国におけるLRT整備に関する課題をまとめる。
研究方針等を審査の上、2つのテーマにそれぞれに委嘱
2つのテーマそれぞれ2年間で150万円
・資 格:学歴職歴は不問。原則として、海外生活経験者。
・応募方法:
・締め切り:2024年7月2日(火)必着
・発 表:2024年7月中旬、本人宛通知(応募の秘密厳守)
・採択された方は、2024年9月20日(金)開催のフェローシップ発表会において、研究方針の発表をお願いします。
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-9
問合せ・申込み先:総務部 岩崎・吉川
<電子メールでのご応募>
E-mail: fellowship@ibs.or.jp